令和五年　ごあいさつ

　広島市立高校8校の民間連携プロジェクトとして始まった高校生会議は、スタートして一年が経過しました。自発的な発想力と行動力によって高校生が提案した「うちらでつくるHiroshima」をテーマに、昨年8月には三篠学区の小学生を対象のイベント、「高校生の手作り防災教室」が行われ松井広島市長にもご参加いただきました。
詳細は特集ページに掲載しています。未来を支える秀逸で実行力のある高校生が挑戦する「安心・安全な街作り」活動の経過を是非お読み下さい。
　子どもたちの成長と経済的繁栄無くして、日本の未来と安心・安全な社会はあり得ません。組合員も、この活動への連携で高校生から夢と希望をいただきました。今の日本に蔓延っている「今だけ、金だけ、自分だけ！」の利己的な価値観を超克し、この「安心・安全な街作り」活動を通して利他的な社会活動を実践することが、地域の繁栄と日本の発展に繋がるものと確信しています。
小さな一歩ではありますが、関係先の皆さまには高校生会議へのご協力と応援をよろしくお願いいたします。

　我々の業界は、道路の安全施設整備により安心・安全な環境を実現して、広島に暮らす県民の安全と命を守る事を目的としています。
主要国の首脳が集まるサミットの目的は、世界中の人たちの安全と命を守るために、安心・安全な世界を実現する手段を首脳たちが共有することです。同じく安全と命を守る事が目的ですが、戦争が起これば事故や災害に比べ桁違いの尊い命が失われます。
　世界で唯一、日本の地政位置は米・中・露と国境を接して真ん中に有ります。このままの平和が、永遠に続くと勘違いしている多数の国民の根拠の無い平和意識を変えない限り、有事の際に日本人が自らの手で自らの国を守ることは不可能です。
広島で主要7カ国の首脳が集まるのは最初で最後だと思います。このサミットが、日本の復活こそが平和のために最重要であるとアピールする大切なチャンスだと思います。
　今の日本の最大の危機は、自分で国を守れなくなるような国勢の衰退です。衰退を食い止めない限り、タイタニック号のように必ずや沈没します。沈没に向かっている船の中で、良い席を取り合っているような国内の状況は、一番大切な事を放棄した本末転倒の極みです。
政策を大きく転換して、経済が成長し子どもを産んで育てたくなるような日本を実現しましょう。明石市では成功事例を積み重ねています。
日本の歴史に即した、誇り有る価値観を守り、世界の現実主義の厳しい考え方を学び、成長を続ける夢と希望がある国にして、子どもたちのために安心・安全な未来を残しましょう。

　昨年末は、カタールWC大会での日本の活躍に多くの方が感動されたと思います。帰国記者会見では、森保監督が日本人としての魂と誇りを持って失敗を恐れず、勇気を奮って戦ったと言われました。
　Jリーグの設立や、Bリーグの再建で辣腕を振われた川淵三郎代表（チェアマン）の目的合理性のある勇敢な姿勢が、日本サッカーの根幹に行動原理として少しずつ根付いた結果だと思いました。
　クロアチア選手の冷静で集中した戦う姿勢をみて、戦後に失いつつある武士道の精神を感じました。死を恐れない心のみがサムライの勇気の源泉となり、戦う覚悟と周りを慮る優しさが生まれます。
　人口400万人余のクロアチアの歴史は、多くのバルカン諸国と同様に悲惨な歴史です。バロンドール受賞MFのモドリッチが子どもの時に、20万人以上の国民が死傷した激しい独立戦争がありました。自分たちの国は、自らが戦わない限り存続すら出来ないと言う厳しい現実が、クロアチア人の戦う勇気とサムライの優しさを育んだと思います。
　業界として小さな組織では有りますが、同様に戦う勇気と優しさを持って、多くの厳しい課題や問題点を出来るだけ速やかに、抜本から変えていくことが必要と感じております。
　ロシアのウクライナ侵攻やコロナウイルス感染症など、世界は大きな転換点を迎えています。厳しい状況の中、業界として出来る事で日本の「安心・安全」の実現のため、必要ことは総力で取り組みます。
そのうえで、関係先の皆さまの繁栄に資するような提案を可能な限りさせて頂きます。
　これからも、組合員一同、地域の安全・安心と発展のため、そして日本の繁栄のために、少しでも貢献することをお誓いし、言葉足らずではございますが、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。